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知っておくと得する「マスク」にまつわる化学

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どうも、おるなけです。


この季節、周りをみるとマスクをしている方をたくさん見かけます。花粉症と季節の変わり目の風邪なのかもしれませんね。


今回はマスクについての雑談と素材について、化学の視点で見ていこうと思います。

 

マスクのフィルター効果


いわゆる市販の使い捨てマスクは、数枚の不織布が重なってひとつのマスクになっています。不織布は網目がランダムなため、数枚重なると隙間がかなり少なくなりますね。

 

マスクの素材

 


使い捨てマスクのほとんどが化学メーカーが作った樹脂を加工して生産されています。
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等、色々あります。安く使い捨てできるマスクがあるのは、その素材を安く、効率良く作ることができているためと言えますね。

 

マスクの中に水滴ができるのは?


ここでもう少し中身の話に入ります。
使い捨てマスクをしていると、時折マスクの中が濡れてしまうことがあるかと思います。
これは、化学の考え方を用いて素材の特徴を読み解くことで、理解することができます。

 

水と仲が悪いもの


例えばポリプロピレンプロピレンという物質を化学反応によってたくさん繋げたものですが、これは水ととても仲が悪いです。


仲が悪いもの同士は、反発しあいますから、湿気のある呼気中の水分だけマスクでシャットアウトされます。それがつもりに積もると、水滴になってしまうという訳です。

 

水と仲良しなもの


使い捨てではないですが、ガーゼのマスクを例にあげます。


ガーゼの場合、マスク自体は少し湿りますが、水滴ができることは無いです。
これは、ガーゼの素材であるセルロースというものが、水と仲が良いため、どんどん水を吸い込み、マスクの内側に水滴になるほど水が溜まらないからなんです。

 

化学の専門的な話で言うと。

ポリプロピレンは水を弾く構造をもつ一方、
セルロースにはヒドロキシ基という水と仲良しの官能基がたくさんあるため、吸湿性が高い、と考えられます。

 

マスクの素材と肌の相性


先ほどの話から、マスクの素材はポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン等と話しました。ポリエステルなんかは、私たちが普段着ている服の素材と被ってます。


服の中チクチクする素材があるように、マスクにも肌に対して向き不向きがあります。
少しでもチクチクしたり、痒くなる場合は、すぐにそのマスクの使用を止めて素材に着目してみてください。


素材から考えてみると、結構いろんなことがわかるようになると思いますので、是非調べてみてください。

 


では。