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【高校生向け】化学が意味分からない人に贈る3つのこと

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どうも、おるなけです。

 


高校で化学習い始めたけど、なんだか意味が分からないことが始まったわ、って感じる人多いんじゃないでしょうか?


私の場合、今でこそ化学でご飯食べておりますが、高校当時化学を習い始めた時、第一印象は「化学訳わからんな」です。
何でもそうですが、はじめはこんなもんです。

 


そこで今回は、高校で化学を学ぶ高校生に、3つのことを化学メーカー技術者目線でお伝えしようと思います。
この記事を読んで、少しでも化学勉強してみようと思ってもらえたら、嬉しい限りです。

 

3つのこと

  1. 化学が意味不明な理由
  2. 化学を学ぶ意味
  3. 化学意味不明から、少し分かったかも?になるために

 

1.化学が意味不明な理由

  • mol(モル)の登場
  • 大量の謎記号や用語(元素記号とか、分圧とか、アボガドロ数とか)
  • 化学反応(酸化、還元)とかいう、全くイメージ出来ない現象


上記の3つが、化学を意味不明にしている戦犯だと私は思ってます。molってなんだよ。謎単位登場すんなよって。


とにかく、化学は急に新しい概念が大量に押し寄せてくる学問かと思います。


意味不明な大量の情報が強制的に頭に入ろうとする⇒ストレスたまる⇒ムカつく⇒拒否、無理
となり、高校で化学嫌いが量産されていきます。


(新しい記号楽しい!化学楽しい!って人は少数派かなと)


とりあえず、意味不明な用語がある以上、それは意味不明以外にはなり得ません。

 


加えて、高校化学は化学全体を網羅しようとしすぎて、全部中途半端になってます。そのため、原理の部分が割愛され、やむなく暗記せざるを得ないんです。

 


ということで、まずは化学=よく分からない用語からなっていると認識してもらえたらと思います。

 

 

2.化学を学ぶ意味は

 

「賢く生きるため」

 


化学とか日常生活で要らんやろ!と思っている人、たくさんいます。
この記事を読まれているかた、少なからずそう思われていると、察しております。


確かに日常生活で、「そうかカリウムのほうが銅よりイオン化傾向高いからかぁ」とか、「明日電気分解しよ!」って思ったりする人は皆無だと思います。


化学を仕事にしている私もそんなこと思いません。思ったことありません。

 


ここで言いたいのは、高校の化学をそのまま暗記して学ぶ意味はほとんどない、ということです。


そのまま学ぶのではなく、裏側にある本質を理解しようとすることが大事なんです。

(何でもそうですが)


言い換えるなら、冒頭記載したとおり「賢く生きるため」に化学を学ぶ必要があるんじゃないかなと思っております。

 

賢く生きるためとは


1.高校化学を手段として考えた場合(受験)


行きたい大学の科目に化学があった。どうしても行きたいけど、化学は苦手。こんな場合。


行きたい気持ちと化学をやりたくない気持ち、どちらが大きいか、冷静に考えてみましょう。


自分の思いを実現することを、高々高校の科目一つで不意にするなんて、めちゃくちゃ悔しいんじゃないかと思います。


反対に化学をやりたくない気持ちが大きい場合、「自分の中でその大学はたいして行きたくないレベル」ということになります。


化学を受験科目という「手段」として考えた場合、化学を利用出来ない状況は、自分の可能性を狭めることにつながります。

 


2.日常生活


私の周りのほとんどが化学で構成されていることは、以前の記事でも述べました。

 

 

tadashii-kagaku.hatenablog.jp

 


化学を知っている人(各メーカー)が日用品をすべて作っている。調味料も同じ。身の回りの衣料品も。薬も。


つまり、化学を知っている人が世界を作り、その中で私たちは暮らしているということです。(化学メーカーの人間が言うなよ)

 


では、化学を知らないとどうなるか。


巷で言われている情報を考えないでそのまま信じて生活するはめになります。
何だか腹が立ちますね。


高校化学は化学の全てを表しているわけではありませんが、知っておくと日常生活で物事を判断する際に役立つはずです。


例えば、酸化還元。
切ったリンゴの色が変わる、錆びが発生する、は全て酸化が原因です。酸化を防ぐには酸素に触れなければいいから…のように対策をたてることにつながります。


これはあくまで一例ですが、日常生活には化学で説明出来ることが山のように存在するんです。

 

 

高校化学を学ぶ意味は

 

  • 自分の可能性を広げる(受験する人は)
  • 身の回りほぼ全てが化学で構成されていることを認識することを学ぶきっかけになる
  •  
  • 身の回りの製品に対して、正しい判断が出来るようになる

 

意味不明から、少し分かったかも?になるために


謎単位、謎記号をまずは受け入れる


私たちは知らず知らずのうちに、当たり前と受け入れていることが多々あります。
例えば重さの単位「g(グラム)」。


体重が〇〇kg増えた、炭水化物が25g含まれている。等々


(ちなみにキログラムのキロは1000倍って意味なので単位ではないです)


もう一つ、水の沸騰する温度が100℃、というように使われる「℃」

 


これらの単位は疑問持たないですよね?

 


何故か。

 


それは、小さい頃から慣れしたしんでるからです。ただ慣れてるだけに過ぎないんです。

 


一方mol。何をあらわすの?って思いますよね。g(グラム)に変換してよって思う人も少なからずいることかと。


そもそも単位って何でたくさんあるのでしょう。
それは、物事を分かりやすく考えるためにそれぞれの物事にあわせて人間が作ったからです。


謎の記号(元素)、謎の式(化学反応式)も全部人間が分かりやすく理解するために作ったものです。


不思議かもしれませんが、全て分かりやすくするために洗練されたものばかりなんです。


洗練された方法が目の前にあるなら、それに乗っかって考える。それが化学を学ぶ最も合理的な方法なんです。


つまり、化学を学ぶとは慣れること。これが理解への一番の近道だと思います。


子どもですら体重のkgをわかっているんです(慣れている)。高校生なら、新しい単位を受け入れて慣れることは絶対出来るはずです。不思議な式も慣れることが出来ると私は信じてます。

 


まずは受け入れる心を持つ。これが意外と大切です。

 


慣れるなんて無理、先に本質を理解しないと気がすまないなんて人。逆に化学の道が向いているかもしれません。

 

さいごに


高校化学は一部受験のための修行だと思う人も多いことかと思います。
受験だと割りきるなら、修行だと思うとつらいです。勉強をゲームだと思ってやると、少し苦手が無くなると思いますよ。

 


では。