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一日何g?カフェイン摂取量(&致死量)を計算で出す

どうも、おるなけです。
 
 
食事中に飲む緑茶。休日、ホット一息しながら飲むコーヒー。会社でデスクワークをしながら眠気覚ましのコーヒー。昼下がりに談笑しながらのケーキ、そのお供の紅茶。お出掛け先のスタバ休憩。気合いを入れるときのエナジードリンクマクドナルドでのコーラ。
 
 
私たちが普段何気なく摂取している生活に欠かせないもの。そう、それは「カフェイン」です。
 
好きな緑茶、好きな紅茶、好きなコーヒー等々の「嗜好品」。皆さまこだわりがあるんじゃないかな?と想像しております。(飲めれば何でもいい人もいるかもしれませんが)
 
 
口直し、気分転換、何となく。理由は十人十色ですが、嗜好品は生活を豊かにしてくれる存在だと私は考えております。
そんな嗜好品に含まれるカフェインについて今日は考えたいと思います。
 
そこで今回は、カフェイン摂取量はどのくらいだと体に影響するか?ということを計算によって算出したいと思います。
 
計算方法がわかれば、皆さま一人一人自分にあったカフェイン摂取量が算出できると思いますので、ご参考にしていただけたらと思います。
 
 

そもそもカフェインとは?

 
 
プリン環をもつ化合物。正式名称(IUPAC名:1,3,7-trimethylpurine-2-6-dione)。
 
プリンはあの甘い美味しいプリンではないです。プリン体のプリンと同じです。IUPAC名というのは、化学の世界で化合物に名前を決めるルールがあるのですが、そのルールに乗っ取った書き方です。
 
 
話を戻しましょう。カフェイン。カフェインと言うものは、化学式で表すことができる単一の物質(純物質で化合物)です。
(そういえば中学の化学で混合物と純物質を習いましたね。懐かしすぎて覚えてないですね。私も今思い出しました。)
 
 

カフェインの致死量は?

 
いきなりですが、摂取量の目安を考える前に致死量です。怖。
 
ほぼすべての化合物は安全に取り扱うためにいくつかの試験を経て世に出てくるのですが、その項目に致死量(LD50)という項目があります。
致死量には経口、経皮、吸入(ガス、蒸気、ミスト)など体に影響を与える際の上限がありますが、今回は摂取量(経口)で考えましょう。
 
ちなみにLD50というは、Lethal Dose 50% の意味で 50%を死に至らせる量、つまり半数致死量です。(投与した動物の50%が死んでしまう量)
Lethal は、「リーサルウエポン」の「リーサル」です。懐かしいですね。
 
 
また、参考にするのはSDS(Safety Data Sheet)という世の中の化学物質すべてに存在する安全データシートです。(カフェイン SDS で検索したら出てきます)
 
 

調べた結果↓

 
経口 マウス LD50 127 mg/kg、(ラットで192mg/kg)
(キシダ化学株式会社安全データシート参照)
 
✳毒の話はまた別の機会にします
 
 
マウスでいうと体重1kgあたり127mgが致死量になります。とりあえずこれを計算に使用してみます。
 
 

人間に換算するとどうなるか?

 
実際は単純な比例計算になりませんが、比例計算で計算してみましょう。
 
[計算]
127 mg/kg × (自分の体重 kg) = 人間の致死量(mg)
 
平均的な体重を男性68kg、女性54kgとすると
 
カフェインの致死量
男性 : 8636 mg ≒ 8.6 g 
女性 : 6858 mg ≒ 6.9 g
 
 
ドリップコーヒーに入っているカフェインはおよそ60mg/100ml です。全日本コーヒー協会HP参照)
 
ということは、仮に68kgの男性がコーヒーを致死量分飲もうと思うと
 
8636 mg ÷ 60mg/100ml = 14393 ml ≒ 14L 
 
 
 
 
14リットル。(ちょうど1リットルの涙×14回分です)
 
 
 
 
飲めません。そもそも水分が無理ですね。
 
 
 
 
 

結局カフェインの安全量は?

 

 
大人で1時間あたり6.5mg/kg以下の摂取量を守る(急性症状がでる)ただし、人によって体重、感受性が異なるため、自分の体の状態をケアしながら摂取することが望ましい。
 
 
6.5mg/kgを計算。ドリップコーヒー1杯150ml(カフェイン量90mg/杯)とすると
68kgの男性でドリップコーヒー4.9杯(約750ml)を1時間以内で飲むということ(54kgの女性なら3.9杯)
 
 
 
………………ぎり飲めないす。
 
 
 
 
ただし、ここに書いているのは病院に運ばれるかどうかの瀬戸際の量になるので、やったー意外と飲めるやん! とならないほうが無難です。
 
 
6.5mg/kg × (自分の体重)/90mg = 1時間に飲んだら危ないコーヒーの杯数
 
コーヒーなら90mg
紅茶なら45mg
煎茶なら30mg
を参考にしていただければ、計算できると思います。
 
 
 
 
実際は一日あたり400mg(ドリップコーヒー 4.4杯)、一回あたり200mg(ドリップコーヒー 333ml)がカフェインの推奨上限ですので、飲みすぎにはお気をつけください。
✳ドリップコーヒー1150mlとして
 
 
 

さいごに

 
カフェインについては様々な良い効能がある一方で、依存性もあります。
何でもですが、摂りすぎは体の不調のもととなります。節度ある量を守り、楽しみながらコーヒーを飲んでいただきたいと思います。
 
 
ちなみに私個人としては、缶コーヒーの方がなぜか依存性が高いように感じます。そのため、極力飲まないようにしています。
(砂糖の影響ですかね?カフェイン量はドリップコーヒーよりも少ないですが
 
 
仕事中の眠気覚ましのコーヒーももちろん大切ですが、ゆっくりとした時間にゆっくりとコーヒーを飲むのが精神的にも体調的にもリラックスできる気がします。
特に、お家でコーヒーを淹れるのは至高のひとときです。
 
 
(本記事、コーヒーが好きすぎて終始コーヒーだけの説明になったことをお詫びいたします)
 
 
緑茶や紅茶もカフェインが入ってますので、普段は水や麦茶、休むときだけカフェインが入ったものとメリハリをつけるようにするのもいいですよ?
 
 
ちなみに、エド・シーランを聴きながら、家でコーヒーをドリップして飲むひとときは最高です。是非一度やってみてください。カフェ感が溢れます。おすすめしときます。(やっぱりコーヒーですね)
 
 
では。